今日のハイライト
前線通過の荒れた海から一転、2本目以降は雲一つない晴天へ。宮古島の天気は、ガイドすら驚かせる。
洞窟の頭上に開いた穴から降り注ぐレーザービームのような光。「なるほどザ・ケーブ」の光の回廊は、今日も期待を超えてきた。
「今まで潜った中で、地形ダイビングが一番良かった」——Oさんのその一言が、30年ガイドを続ける理由のひとつだ。
朝から前線の通過で南西の波がバシャバシャと打ちつける生憎のコンディション。それでも下地島エリアへ出航し、海況を読みながら3スポットを選定。1本目を潜り終える頃から空が明るくなり始め、2本目の浮上時には雲一つない晴天へと劇的に回復しました。天気図とにらめっこしながら「このタイミングで35ホールに入れば光が見える」と判断した読みが、狙い通りに当たった一日でした。
海況ログデータ
・天候:曇りのち晴れ
・気温:25℃
・水温:23℃
・風向:北西 7m/s
・波高:2.5m → 2m
・透視度:25m
ダイビングスポット
①中の島チャネル
②35ホール
③なるほどザ・ケーブ
昨日の予報より前線通過が数時間早まり、1本目から北西寄りの波がありましたが、湾内に位置する中の島チャネルが一番穏やかと判断して選択。2本目潜降前から雲の隙間に日差しが見え始め、「今だ」と35ホールへ。海況の変化を読んでポイントを組み替えるのも、ガイドの仕事のうちです。
ダイビングレポート
1本目|中の島チャネル — 荒れた海の中で静けさを見つけ、思わぬ出会いが続いた

南西からの波でどのスポットも水面がざわついていた中、湾内に位置する中の島チャネルが最も穏やかと判断して潜降しました。曇り空のため頭上の割れ目から差し込む「光のシャワー」は見られませんでしたが、他ショップが入っていなかったこともあり、クレパス内は浮遊物の巻き上がりもなくクリアな視界。両サイドに迫る岩壁の黒と、頭上の割れ目から差し込む青のツートンコントラストが、洞窟探検の臨場感をより際立たせていました。

探検気分でクレパス内を進んでいると、岩肌の幅30cmほどの窪みから何かが顔を覗かせています。近づくとネムリブカ(ホワイトチップシャーク)の子ども。小さくても、姿・形はサメそのもの。驚かせないようにそっと近寄り、カメラを向けました。

ネムリブカはサンゴや岩の隙間を好む習性があり、昼間は動かずじっとしていることが多い魚です。このサイズの個体は特に珍しく、キュートな表情を間近で観察できる貴重な瞬間でした。
そしてOさん・Tさんが浮上した後、ワタシが船の錨を外しに向かうと、突然目の前に体長1.5mオーバーのイソマグロが2匹現れました。中の島チャネルは湾内に位置するため潮通しが限られており、イソマグロのような回遊魚にはほぼ縁がないスポット。あまりにも唐突な出会いに、思わず「おぉぉ……」と声が漏れました。

ゲストには見せてあげられなかったのが悔しいところ。海の一期一会とはこういうものです。
2本目|35ホール — 狙い通りの光。オーバーハング越しの「そら色」と縦穴の放射光
潜降前から雲の隙間に日差しが差し込み始めました。「このタイミングで入れば光が見える」かも…その読みを信じて35ホールへ。
実は、このスポットでワタシが特に好きな造形があります。洞窟入口に隣接する高さ8m×幅4mほどのオーバーハング(岩の庇)です。35ホールの入口を背に沖側を見ると、このオーバーハング越しに広がる「ブルー」が格別で、青というよりも「そら色」という表現がしっくりくる色味が目の前に飛び込んできます。

OさんもTさんも、ここでしばらく立ち止まって眺めていました。「急がない」のが地形ダイビングの楽しみ方のひとつです。

その後、洞窟内部へ侵入し出口へ向けて進むと、縦穴の下から上を見上げた瞬間、穴の開口部と太陽光が重なり、放射状の光が水底25mまで降り注ぐ光景が広がりました。

縦穴の光を最大限楽しむなら、太陽が高い位置にある午前中〜正午前が狙い目です。曇り空の1本目から一転、青空の下でこの光景に出会えたのは、今日の海況の変化がもたらしてくれたご褒美でした。宮古島の地形スポットについては宮古島ダイビングスポット一覧でも詳しく解説しています。
3本目|なるほどザ・ケーブ — 光の回廊。頭上の複数の穴から降り注ぐレーザービーム
下地島の光系スポットの中でも、サンアイランドガイド陣が自信をもってすすめる「なるほどザ・ケーブ」。全長30mほどの洞窟内部に侵入すると、頭上の至るところに開いた穴からレーザービームのような光が降り注ぎ、まるで光の回廊を歩いているような感覚に包まれます。

太陽が頭上に上がる12:00〜13:00頃の3本目に潜るのが、光のコントラストが最も際立つタイミングです。今日はその時間帯にちょうどはまり、狙い通りの光景を楽しめました。
洞窟内でワタシが特に好きなのが、入口付近とUターン地点の2か所。頭上の穴が大きく、光の筋が他の場所より際立って見えます。

3本のダイビングを終えたOさんに「初めての宮古島ダイビング、いかがでしたか?」と伺うと、満面の笑みでこう答えてくださいました。「今まで40本以上ダイビングをしてきましたが、今回初めて体験した地形ダイビングが一番良かったです。串本をホームにフィッシュウオッチング中心で潜ってきましたが、起伏に富む不規則な造形を前に圧倒されるほどの存在感を受けました。特に洞窟の出口の青さに感動しました。また宮古島に来ます!」
この言葉が、ガイドのモチベーションです。宮古島の地形ダイビングの魅力については地形ダイビングの魅力とはもあわせてご覧ください。
まとめ
【中の島チャネル】荒れた海の中で静けさを見つけた湾内スポット。ネムリブカの幼魚との至近距離の出会いと、ガイドだけが目撃した1.5mオーバーのイソマグロ2匹が印象的な1本
【35ホール】オーバーハング越しの「そら色のブルー」と、縦穴から水底25mまで降り注ぐ放射状の光。曇りから晴れへの回復タイミングを読んだ判断が当たった1本
【なるほどザ・ケーブ】12〜13時の3本目に狙い通りはまった光の回廊。複数方向から差し込むレーザービームのような光が、洞窟全体を幻想的に染めた1本
Oさん・Tさん、本日もボートファンダイビングをご利用いただきありがとうございました。皆さんが感動できる地形スポットはまだまだたくさんあります。ぜひまた宮古島の海でお会いしましょう。お待ちしています。
私たちがご案内するファンダイビングでは、こうした一期一会の光景を、安全かつ少人数でじっくりと堪能していただけるよう努めています。宮古島の地形はまだまだ奥が深く、お見せしたい景色は無限に広がっています。
明日の予告
明日はリピーターのKさんたちと、初めて宮古島ダイビングに挑戦するMさんをご案内します。天気は晴れ、風向きは北東〜東寄りに変わり波高も1.5mと本日より落ち着く予報。地形ダイビングには最高のコンディションが整いそうです。洞窟探検、全力で楽しんできます!
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創業20年のサンアイランドでは、宮古島ダイビングスポットを知り尽くしたガイドが、皆様の宮古島ダイビングにおける忘れられない感動体験を全力でサポートします。
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(※下地島・伊良部島などエリア別の魅力をまとめています)
■宮古島の地形の魅力をさらに深く知りたい方は【地形ダイビングの魅力とは】もぜひご覧ください。
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