宮古島「通り池」ダイビングは危険?条件・スキル・魅力をガイド歴30年が徹底解説 – 宮古島ダイビング|サンアイランド(SUN ISLAND)│エンリッチドエア標準装備・地形派少人数ガイド

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この記事でわかること

・「通り池は危険」と言われる理由の正体と、3つのリスクの内訳

・サンアイランドが通り池への案内を判断する具体的な基準

・参加に必要なライセンスとスキル条件

・1980年代から「地形の宮古島」を世に広めた通り池の唯一無二の景観

「通り池は危険らしい」「事故が起きると聞いた」ネットでそんな情報を見かけて、気になりながらも不安を感じていませんか?

宮古島を代表する三大地形スポットのひとつ、通り池。1980年代後半、「地形の宮古島ダイビング」を全国に広めた歴史的なスポットでもあります。その存在感と景観の唯一無二さは、30年間この海を潜り続けてきたガイドの竹内が断言できます。

ただ、「危険」という言葉が独り歩きしているのも事実です。その言葉の正体は何なのか。どんな条件なら安全に潜れるのか。そして、リスクを正しく理解した上でなお「潜る価値がある」と言える理由は何なのかを現場の本音でお伝えします。

 

「通り池は危険」の正体—3つのリスクを整理する

通り池には、他のダイビングスポットにはない特殊な構造があります。外洋から海底の洞窟トンネルを通って島内の池へ往来できる、世界でも稀な地形です。この構造そのものが、3つの固有リスクを生み出しています。

リスク① 池の内部で圧平衡ができなくなった場合の脱出困難

通り池のダイビングは、外洋から洞窟を通って池の内部へ入り、池の水中から水面へと浮上するルートを辿ります。問題は、池に一度入ってしまうと、圧平衡ができなくなったときの逃げ場がほとんどないことです。

池の内壁は逆カルデラ状の構造になっており、水面から陸へ上がる足場がありません。万が一、池の水中で圧平衡ができなくなり水面まで浮上できない事態になれば、海上保安庁に連絡してヘリコプターで吊り上げてもらうしか、実際のところ手段がないのです。

これはガイドの竹内自身が、ガイド経験の浅い時期に身をもって経験したことでもあります。ゲストが通り池の内部で圧平衡ができなくなり、過呼吸の兆候が出たとき、池の内壁に頼れる足場がないという現実の怖さを強く実感しました。その経験が、竹内をテクニカルダイビングの世界へ向かわせた原点のひとつになっています。

リスク② 短時間での急激な深度変化による減圧症リスク

通り池のダイビングは、外洋でエントリーし洞窟トンネル(天井水深約23m)を通過し、池の内部で水面まで浮上、その後再び水底まで潜降して外洋へ戻るという、大きな深度変化を短時間で繰り返す構造になっています。

この急激な浮上・潜降の繰り返しは、体内窒素の管理を非常に難しくし、減圧症のリスクを大幅に高めます。通り池のダイビングがエンリッチドエア(ナイトロックス)標準装備のサンアイランドでも特に慎重な判断を要するのは、このリスクがあるからです。

現在サンアイランドでは、この減圧症リスクへの対処として、池の内部での水面浮上は行わないスタイルを採用しています。池の内部から水面を見上げ、外洋へのトンネルを見渡す景観を楽しんだ上で、そのまま外洋へ戻るルートをとっています。

リスク③ 汽水域の白濁による視界不良

池の中層(水深5〜15m付近)は汽水域になっており、年間を通じて白濁した濁りが発生します。特に3月から5月にかけては濁りが強まり、視界が2m前後になることもあります。

浮上・潜降の際にこの汽水域を通過すると、視界不良によってグループが離れ離れになったり、自分の位置・深度の感覚が狂ったりするリスクがあります。透視度への依存度が高いダイバーにとって、この環境は大きなプレッシャーになり得ます。

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サンアイランドが「今日の通り池はNG」と判断する基準

3つのリスクを正しく理解した上で、サンアイランドでは通り池への案内判断を2段階で行っています。

第1段階:海況の判断

通り池に船を係留する場所は崖際になります。波やうねりが強い日は係留そのものが困難になるため、その時点で通り池への案内は中止します。「多少荒れていても何とかなる」という判断は、サンアイランドはしません。係留できる状況かどうか?これが最初のフィルターです。

第2段階:ゲストのスキル判断

海況がクリアできたとしても、次はゲストのスキルを現場で確認します。通り池のダイビングで竹内が特に重視するのは、以下の2点です。

中性浮力が中層でしっかりキープできるか。 通り池の洞窟内・汽水域では、壁面や底に触れると視界が急激に悪化します。中性浮力が不安定なままでは、本人にとっても周囲のダイバーにとっても安全を脅かすリスクになります。

ガス消費量が適切か。 通り池は往復に時間がかかるルートです。エア切れや残圧不足のリスクを避けるため、ガス消費量の早いダイバーにはその日の通り池への案内を見送ることがあります。

海況がよくても、この2点に不安を感じた場合は、当日であっても通り池への案内はしません。ゲストの期待に応えたい気持ちはあります。ただ、それよりも安全を優先するのが、サンアイランドの変わらないスタイルです。

 

通り池に潜るために必要な条件

サンアイランドでの通り池ファンダイビングの参加目安は以下の通りです。

・ライセンス:アドバンスドオープンウォーターダイバー以上

・経験本数:50ダイブ以上

・スキル:中性浮力・ガス消費量・メンタル面を含め現場で総合判断

ライセンスと本数はあくまで目安です。上記を満たしていても、当日の状態によっては案内を見送る場合があります。逆に言えば、これらの条件を満たした上でサンアイランドのガイドが「今日は行ける」と判断したときに、初めて通り池への扉が開きます。

アドバンスドオープンウォーターの取得を検討されている方は、アドバンスドオープンウォーターコース詳細をご覧ください。宮古島三大地形への条件についてはダイビングスポット選びをご覧ください。

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それでも「潜る価値がある」—通り池の唯一無二の景観

リスクと条件をお伝えしてきました。ここからは、それでも通り池に潜る意味と、そこにしかない景観をお伝えします。

1980年代後半、宮古島の地形ダイビングを世に広めたスポット

「地形の宮古島」という言葉が全国のダイバーに広まったのは、1980年代後半のことです。その立役者のひとつが通り池でした。外洋と島内の池が海底の洞窟でつながっているという、世界でも類を見ない地形構造。それが宮古島という島のダイビングを特別なものにした原点のひとつです。

横幅30m×高さ25m—宮古島最大の穴から見えるブルースクリーン

外洋から通り池へと続く洞窟の道中に、宮古島最大の穴があります。横幅約30m、高さ約25mという圧倒的なスケールのアーケード状の穴。その奥に広がるブルースクリーンの青さは、他のスポットとは次元が違います。

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その青を、トンネルの暗闇を背景に見る。それだけで、ダイバーの言葉を奪うシーンになります。

異世界のグラデーション—汽水域だからこそ生まれる色彩

通り池の内部から水面を見上げると、他では絶対に見られない色のグラデーションが広がります。水底付近は深い青、中層の汽水域は白濁した緑、そして水面付近は透明。この3層の色彩が、まるで異世界に迷い込んだような錯覚を生み出します。

これは池が汽水域(海水と淡水が混合する環境)であるからこそ生まれる景色です。汽水域のリスクと、汽水域の美しさは、同じ場所から生まれており、潜り終えたゲストが口にする言葉は、いつも似ています。

「異世界みたいだった」「言葉が出てこなかった」それが通り池。まさに地形の宮古島を象徴するダイビングスポットです。

 

通り池ダイビングに関するでよくある質問(FAQ)

Q. 体験ダイビングで通り池に潜れますか?

A. 通り池は体験ダイビングには対応していません。アドバンスドオープンウォーターダイバー以上・経験本数50本以上が参加の目安です。体験ダイビングについてはこちらのページをご覧ください。

Q. 通り池の内部で水面に浮上できますか?

A. サンアイランドでは現在、池の内部での水面浮上は行っていません。減圧症リスクと安全管理の観点から、池の内部から水面・外洋を眺めるルートでご案内しています。

Q. 3〜5月は通り池の透視度が悪いと聞きましたが、見学は難しいですか?

A. 汽水域(中層)の白濁は3〜5月に強まりますが、水底付近・外洋トンネル内の透視度への影響は限定的です。ただし視界の状況は当日の海況によるため、ガイドが現場で判断します。

Q. AOWを持っていれば確実に潜れますか?

A. ライセンスはあくまで目安です。当日の海況・ゲストのスキル・ガス消費量・メンタル面を総合的に判断した上でご案内します。条件を満たしていても見送る場合がありますので、ご了承ください。

Q. 通り池は何月に潜るのがおすすめですか?

A. 下地島エリアがメインになる秋から冬(10〜4月頃)が、海況・透視度ともに安定しやすく、通り池のコンディションが整いやすい時期です。シーズンの詳細はシーズン毎の見所もあわせてご参考ください。

 

まとめ

【リスクの正体】通り池の「危険」は3つのリスクに整理できます。①池内部での圧平衡不能時の脱出困難、②短時間での急激な深度変化による減圧症リスク、③汽水域の白濁による視界不良。これらは「危険なスポットだから行かない」ではなく、「リスクを正しく理解した上で適切な判断をする」ためのものです。

【サンアイランドの安全基準】海況による係留判断と、中性浮力・ガス消費量を中心としたスキル現場判断の2段階でご案内の可否を決めています。当日であっても、安全を優先した判断をすることをご了承ください。

【参加条件】アドバンスドオープンウォーターダイバー以上・経験本数50本以上が目安ですが、当日のスキル確認が最終判断になります。

【唯一無二の景観】宮古島最大の穴から見えるブルースクリーン、汽水域が生み出す3層のグラデーション。これらは通り池でしか見られない景色です。リスクを正しく知った上でなお、潜る価値があるスポットです。

🤿 ガイドの一言
ガイドになりたての頃、通り池の内部でゲストが過呼吸になりかけたとき、池の壁には手をかける場所がないという現実を初めて実感しました。あのとき感じた怖さが、ワタシを安全管理の世界へ本気で向き合わせてくれました。今のサンアイランドが池内部での水面浮上をしないスタイルをとっているのは、そのときの経験があるからです。通り池は確かに特別なリスクがあります。でも、それを知った上で適切な準備と判断をすれば、宮古島でしか見られない異世界の景色がそこにあります。ぜひ、正しい条件で潜りに来てください。

 

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(※下地島・伊良部島などエリア別の魅力をまとめています)

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