この記事でわかること
・宮古島のダイビングボートの実態—船のサイズ・定員・運営スタイル
・「少人数制か大型ボートか」より、本当に重要な選び方の軸
・サンアイランドが少人数制にこだわり続ける理由と、正直なデメリット
「少人数制のショップの方がいい」「大型ボートは流れ作業になりそう」—ショップを選ぶとき、そんなイメージを持ったことはありませんか?
ガイド歴30年のワタシ・竹内が、この「少人数制vs大型ボート」という問いに正直にお答えします。結論から言うと、この問いの立て方自体が、少し的を外れています。
どういうことか、順を追って説明します。
宮古島のダイビングボートの実態
まず前提として、宮古島のダイビングショップが所有する船舶のほとんどは、旅客定員10名以上です。全長9mから15mほどの大きさで、どの船もトイレと日除けを完備しています。
サンアイランドが所有する「ゆがふ」は全長12.4m・全幅3.0m・旅客定員15名(船員3名を含む定員18名)。実際のツアーでは概ねゲスト12名前後で運用しています。

ボートのスタイルはショップによって異なり、キャビンの位置・エントリー方法・ハシゴの上がりやすさなども違いますが、どの船もダイビングを快適に楽しむという点では大きな差はありません。
つまり「大型ボート=悪い体験」という図式は成立しないのです。
「少人数制か大型ボートか」より重要なこと
正直にお伝えします。少人数制と大型ボート(乗船人数)と、ダイビングの体験の質には、直接的な関連性はありません。
ではなにが体験の質を決めるのか。それはショップやガイドの考え方・ツアーへの姿勢・スタッフ間の連携です。
たとえばこういうシーンを見かけることがあります。ダイビング前のブリーフィングがスポット名と最大水深・潜水時間だけの簡素な内容で、水中ではガイドが先を急いで泳ぎ、ゲストはそれを追いかけるのに必死でフィンをキックし続けている。起伏に富んだダイナミックな地形を目の前にしても、じっくり見る間もなく次のポイントへ移動してしまう。このような状況は、少人数制のショップでも起きることがあります。
逆に言えば、ガイドが「ゲストの体験を最大化すること」を真剣に考えていれば、乗船人数に関わらず質の高いダイビングを提供できます。少人数か大型ボートかだけで選ぶのではなく、そのショップのガイドがどんな考え方でツアーを運営しているかを見ることが、ショップ選びの本質です。
それでもサンアイランドが少人数制にこだわる理由

では、なぜサンアイランドは少人数制にこだわっているのか。
ゲストさんは貴重な休日とお金をかけて、宮古島ダイビングの「楽しみ」を体験しに来てくださっています。その体験をお預かりしているワタシたちには、安全・安心を根底に、より楽しみを共有できる環境を整える責任があります。
「潜りにきてよかった!」「とっても楽しかった!」「宮古島の地形、迫力満点!」など、笑顔でお帰りになるゲストさんの姿が、サンアイランドのツアーの目標です。その目標を実現するために、ワタシたちは少人数制という形を選んでいます。
大人数のゲストさん全員に、安全管理・水中でのサポート・船上でのコミュニケーションを同じレベルで提供することは、正直難しい。だからこそ、少人数制に固執しています。
具体的には以下の3点が、少人数制で初めて可能になることです。
・ひとり一人のスキルと体調をしっかり見る 経験本数・ライセンスランクだけではわからないゲストの状態や緊張・体調・その日のコンディション——をきめ細かく読み取り、スポット選択やサポートの判断に反映することができます。
・水中での丁寧なガイディング 地形の造形をじっくり見てもらうためには、ゲストと向き合う時間が必要です。「ここを見てほしい」という瞬間に、全員に届く案内ができるのは少人数制ならではです。
・船上でのコミュニケーション ダイビング後のログ付け・一日の振り返り・次のスポットへの期待感など、これらをゲストと共有できる時間が、宮古島ダイビングの体験をより豊かにします。大人数だと、この時間が流れ作業になりやすくなります。
少人数制のデメリットも正直に話します

少人数制には、正直なデメリットもあります。
料金が高くなる傾向がある 少人数制のショップは、1艇あたりの乗船人数が少ない分、一人あたりのコストが上がります。価格だけで比較すると、大型ボートの大人数ツアーの方が安い場合があります。
出発できない日がある ゲストの参加人数が最小催行人数を下回った場合、ツアーが成立しないケースもあります。繁忙期以外は特に注意が必要です。
知り合いと違うチームになることがある 複数名でご参加の場合でも、スキルや目的に合わせてチームを分けることがあります。グループ全員が同じチームで潜れない場面もあります。
これらを踏まえた上で、「価格よりも体験の質を重視したい」「自分のペースで潜りたい」「ガイドとしっかりコミュニケーションを取りながら潜りたい」という方には、少人数制のショップが合っていると思います。
少人数制と大型ボートでよくある質問(FAQ)
Q. 少人数制と大型ボート、安全性に違いはありますか?
A. 乗船人数よりも、ショップの安全管理の考え方と実践が安全性を左右します。エントリー前の体調確認・ブリーフィングの質・水中での観察体制など、これらを確認することが大切です。
Q. サンアイランドは何名まで乗船できますか?
A. 船「ゆがふ」の旅客定員は15名ですが、実際のツアーでは概ねゲスト12名前後で運用しています。チーム編成はその日の参加人数・スキル・目的によって変わります。
Q. 初心者でも少人数制のツアーに参加できますか?
A. はい、むしろ初心者の方ほど少人数制のツアーが向いています。スキルや体調に合わせた丁寧なサポートを受けながら、自分のペースで潜れます。サンアイランドのファンダイビングの詳細はこちらをご覧ください。
Q. 少人数制は料金が高いのですか?
A. 一般的に少人数制のショップは一人あたりのコストが上がる傾向があります。ただし、体験の質・安全管理・ガイドとのコミュニケーションを含めたトータルの価値で判断していただければと思います。
Q. グループで参加する場合、全員同じチームで潜れますか?
A. スキルや目的に応じてチームを編成するため、必ずしも全員が同じチームになるとは限りません。ご要望があれば事前にご相談ください。
まとめ
【少人数か大型かより重要なこと】ダイビングの体験の質は乗船人数ではなく、ショップやガイドの考え方・姿勢・スタッフ連携によって決まります。「少人数制=良い体験」という図式は必ずしも成立しません。
【サンアイランドが少人数制にこだわる理由】安全管理・水中でのきめ細かいガイディング・船上でのコミュニケーションなど、これらをゲスト全員に届けるために、少人数制を選んでいます。貴重な休日をお預かりしているからこそ、妥協しません。
【正直なデメリット】料金・最小催行人数・チーム編成など、これらの制約があることも事実です。それでも「体験の質を最優先にしたい」方には、少人数制のショップが合っていると思います。
🤿 ガイドの一言
ゲストさんが宮古島に来るのは、日常を離れた特別な体験をするためです。その体験をお預かりしているワタシたちが、「大人数でも何とかなる」という考え方でツアーを運営することは、ワタシにはできません。少人数制はワタシたちの選択であり、誇りです。ただ、同時に正直にお伝えしたいのは、少人数制というだけで選ぶのではなく、そのショップのガイドが何を大切にしているかを見てほしい、ということです。
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