この記事でわかること
・水中ライトが「全てのダイビングに必要な必須器材」である3つの理由
・洞窟内でライトを当てた時に魚たちに何が起きるのか、現場の観察
・宮古島の地形ダイビングで使うライトの選び方と、ガイド歴30年の竹内が実際に使っているモデル
「洞窟に入らないから水中ライトは持たなくていい」そう考えているダイバーの方に、この記事を読んでいただきたいと思います。ガイド歴30年・潜水本数10,000本以上のワタシ・サンアイランド竹内の答えはシンプルです。水中ライトは、洞窟の有無に関わらず、全てのダイビングに携行すべき必須器材のひとつです。その理由と、ライトが変える「水中の見え方」を現場目線でお伝えします。
水中ライトが「全てのダイビングに必要」な3つの理由
理由1|緊急時のコミュニケーション手段になる
水中でのコミュニケーションは主にハンドシグナルやベルで行いますが、バディやガイドから離れてしまった場面や、トラブルを伝えたい場面では、ライト光によるコミュニケーションが有効な手段になります。使わない場面があるなら、それに越したことはありません。ただ、携行していなくて使いたい時に使えない、これは水中世界ではリスクを高める判断です。
理由2|ライトを当てることで「色の復元」ができる

水中では、浅瀬から光が吸収されていくにつれ、鮮やかなサンゴや魚たちの色味が実際よりくすんで見えます。そこで水中ライトを当てると「色の復元」が起き、本来の鮮明な色味が目の前に現れます。水族館で見たあの鮮やかさが、水中でそのまま見える瞬間です。
理由3|オーバーヘッド環境での視野確保

宮古島のダイビングスポットはオーバーヘッド環境(洞窟・ホール・アーチなど頭上が閉鎖された環境)が非常に多いのが特徴です。こういった環境では、何かあっても水面へ直接浮上することができません。
そのリスクがある場所へ視野を確保せずに入ることは、自らリスクを高める軽はずみな行動です。宮古島の地形ダイビングにおいて、水中ライトは安全管理の観点から欠かせない器材です。
洞窟でライトを当てると、魚たちに何が起きるのか
宮古島の洞窟・カバーン環境でよく見られるアカマツカサ・ミナミハタンポ・リュウキュウハタンポは、これらは夜行性の魚で、日中は薄暗い場所に身を潜めています。そこへ水中ライトを当てると、一斉に周囲を泳ぎ回ります。まるで弾け飛ぶように動く様子は、洞窟ダイビングならではの見どころのひとつで、ワタシがよくゲストの方にご紹介するシーンです。
ここでひとつ面白い話があります。水中ライトには「赤光」を発する機能があるものがあります。水中において赤色は保護色と言われており、赤光をこれらの夜行性の魚に当てても、逃げ惑うことはありません。通常の白色ライトと赤光で、魚の反応がまったく違う、これも現場でしか分からない観察のひとつです。
宮古島の地形ダイビングで使うライトの選び方

水中ライトはスペックと用途によって選び方が変わります。宮古島の地形ダイビングを想定した場合の目安をお伝えします。
メインライト
スポット光・照射角10°前後・1,000ルーメン以上が基本の目安です。ワイド光のみのライトはライトコミュニケーションが分かりにくいためおすすめしません。メーカーや機種によってはワイド・スポットの照射角切り替えや光量を複数段階で調整できるものもあります。
水中写真撮影をされる方には、ワイドがあると青かぶりを防いで被写体の色がくっきり映えるので有効ですが、切り替え機能付きのライトは高価な傾向があります。一般のゲストの方であれば、Amazonなどで販売している1万円以下のものでも十分に対応できます。
バックアップライト
スポット光・照射角10°前後・400〜800ルーメン程度が目安です。レクリエーションダイビングのゲストの方にはそこまで必要性は高くありませんが、テクニカルダイビングではメインとバックアップを複数携行するのが一般的です。
ワタシが実際に使用しているのは以下の2本です。
メインライト:ビックブルー VTL8000
バックアップライト:ビックブルー AL-450NM Tail Ⅱ
ライトを使う時のマナーと注意点
水中ライトは正しく使わないと、周囲のダイバーや生き物への影響が出ます。ワタシがブリーフィングで必ず伝えることを共有します。
まず、周囲にいる方の視線にライト光が入ると非常に眩しいため、照射方向には常に気を配ってください。洞窟内では特にライトの向きに注意が必要です。
また、ライトコミュニケーションも覚えておくと安心です。「OK? OK!」の確認、注意を引く合図、トラブルの伝え方、ガス残量の見方。これらはカバーン環境下では特に重要で、ワタシは潜水前のブリーフィングで必ず確認しています。
サンアイランドでは水中ライトを無料レンタルしています
「水中ライトを持っていない」「どれを買えばいいか分からない」という方のために、サンアイランドでは水中ライトを無料でレンタルしています。洞窟・地形スポットへのご案内が多い宮古島ダイビングだからこそ、ライトなしで潜ることはおすすめしません。
まずはレンタルで体験して、使い心地を確かめてから購入を検討するのもひとつの方法です。
ご予約やご相談はお申込み・お問い合わせはこちらから。宮古島の地形スポットの詳細は宮古島ダイビングスポット一覧もあわせてご覧ください。
🤿 ガイドの一言
洞窟内でライトを当てた瞬間、それまで壁の一部に見えていたものが突然動き出す。ハタンポが一斉に弾け飛び、ライトを赤光に切り替えると今度は逃げない。こういう「知っているか知らないかで全然違う世界」を、ゲストの皆さんと一緒に体感できるのが、地形ダイビングの醍醐味のひとつだと思っています。
宮古島ダイビング:水中ライトのよくある質問(FAQ)
Q1:宮古島の地形ダイビングで水中ライトは絶対に必要ですか?
A1: はい、必須です。洞窟内での視界確保だけでなく、緊急時のコミュニケーション手段、そして水中で失われる「色」を復元して楽しむために、全てのダイビングでの携行を強くおすすめしています。
Q2:初心者でも使いこなせますか?ライトのマナーは?
A2: 操作は簡単ですが、マナーが重要です。他のダイバーの顔(目)を直接照らさないよう注意し、岩の隙間や魚を照らすように使いましょう。具体的な使い方は潜水前のブリーフィングで丁寧に解説します。
Q3:どんなライトを選べばいいですか?安価なものでも大丈夫?
A3: メインライトとして「1,000ルーメン以上のスポット光」が目安です。Amazonなどで販売されている1万円以下のモデルでも十分対応可能です。撮影も楽しみたい方は、ワイド光への切り替え機能があるモデルが便利です。
Q4:ライトを持っていないのですが、レンタルはありますか?
A4: サンアイランドでは、水中ライトを「無料」でレンタルしています。購入を迷っている方も、まずは当店のレンタルライトで「色の復元」や「洞窟内の魚の反応」を体感してみてください。
Q5:ライトを当てると魚が逃げてしまいませんか?
A5: 夜行性のハタンポなどは白い光に驚いて動きますが、それも地形ダイビングの見どころの一つです。また、「赤光」機能があるライトなら、魚を驚かせずに観察できるという面白い現象も体験できます。
まとめ
【水中ライトは必須器材】洞窟の有無に関わらず、緊急時のコミュニケーション・色の復元・オーバーヘッド環境での視野確保の3つの理由から、全てのダイビングに携行すべき器材
【ライトで変わる魚の世界】洞窟内の夜行性魚(アカマツカサ・ハタンポ類)は白色ライトで一斉に動き出し、赤光では逃げない。この違いを知っているだけで、洞窟ダイビングの楽しみ方が広がる
【選び方の目安】メインライトはスポット光・1,000ルーメン以上。一般ゲストなら1万円以下のモデルで十分対応できる。撮影重視ならワイド切り替え機能付きが便利
【マナーを守って使う】他のダイバーの視線への照射に注意。ライトコミュニケーションの基本はブリーフィングで必ず確認する
【サンアイランドは無料レンタルあり】水中ライトをお持ちでない方も安心。まずはレンタルで体験を
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