今日のハイライト
・朝9時のダブルアーチ、昼のZアーチ、12時半のクロスホール。「光系地形スポット」は潜る時間帯がすべてだ。狙い通りの時間帯に3本とも決まり、初めての地形ダイビングのAさんから「洞窟上部から迸るほどの強烈な光のシャワーが素晴らしかった」という言葉をいただいた。
・Zアーチの水深20m以深でサーモクラインが発生、水温がなんと23℃。20年以上この海を潜ってきたが、5月にこの水温は記憶にない。
・Zアーチでは本日もマダラエイとカメ2個体に遭遇。地形を見に来たはずが、いつの間にか大物撮影会になっていた。
梅雨前線が沖縄地方の北海上に位置し、太平洋高気圧に覆われた快晴の1日。波高1mのベタ凪、南4m/sの穏やかな風。これ以上ないコンディションのなか、伊良部島エリアへ船を走らせました。
今日ご案内したのは、4月下旬からご来島のリピーターKさんと、宮古島ダイビングが初めてのAさん。伊良部島を代表する「光系地形スポット」3選を、時間帯を計算しながら組み立ててご案内しました。
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海況ログデータ
・天候:晴れ
・気温:29℃
・水温:23〜24℃
・風向:南 4m/s
・波高:1.0m
・透視度:15m
ダイビングスポット
①ダブルアーチ
②Zアーチ
③クロスホール
🤿 ガイドの一言
「光系地形スポット」をご案内する際、ワタシが最もこだわるのは「何時に潜り始めるか」です。ダブルアーチなら朝9時前後、Zアーチなら太陽が上がりきった午前中後半、クロスホールなら太陽が真上に来る12時半前後。この時間帯の計算が、光と穴の造形が重なる決定的な瞬間を作ります。今日は3本すべてが狙い通りの時間帯に決まりました。晴れた日の伊良部島は、この「時間帯の読み」で感動の質が全く変わります。
ダイビングレポート
1本目|ダブルアーチ — 朝9時、穴と太陽が重なるどんぴしゃの瞬間を狙い撃ち

宮古島初めてのAさんの1本目として選んだのは、水深が浅く、光と穴の重なりを体感しやすいダブルアーチ。このスポットで狙いたいのは、am9:00前後に潜ったときにメインのアーチと太陽光がどんぴしゃで重なる景色です。
アーチの真下から見上げると、穴の黒と太陽光の明暗がくっきりと際立ち、放射状の光が降り注ぎます。Aさん・Kさんともに、しばらくその場から動けないほど見惚れていらっしゃいました。晴れた日の朝一番のダブルアーチは、光と穴の造形を同時に味わえるこの時間帯が最もおすすめです。
2本目|Zアーチ — 水温23℃のサーモクライン、マダラエイ、カメ2個体と予想外が続いた1本

アーチへ向かう途中、水底にUFOのような丸い体型のマダラエイが佇んでいました。驚かせないようそっと近づきながら潜降すると、中層でサーモクラインに突入。レギュレター越しに思わず「つめたーい!」と叫んでしまいました。ダイブコンピューターで確認すると水温23℃。20年以上この海を潜り続けてきましたが、5月にここまで冷たい宮古島の海は記憶にありません。例年に比べ気温・水温ともに上がりが遅く、中層のサーモクラインがくっきりと浮かび上がるほどです。

時間とともに日差しが真上に上がり、水深30mのZアーチの棚の上に開く穴の真下から見上げると、薄暗いアーチ内をパッと照らす光が狙い通り差し込んでいました。冷たさを忘れるほどの景色でした。

その後、最近カメがよく佇んでいる棚の上へ向かうと、本日も2個体のカメを確認。水底に着底し、離れた位置からそっと距離を縮めながらAさん・Kさんに撮影タイムを確保。地形を見に来たはずが、いつの間にか大物撮影会になっていました。
なお以前のうみ日記でご紹介したZアーチ内部のスカシテンジクダイの幼魚は、今日も確認しましたが、大きさも数もあまり変化がありません。低水温の影響があるのかもしれず、水温の上昇とともに成長が加速することを期待しながら見守っています。
3本目|クロスホール — 12時半、太陽が真上に来る瞬間だけ見られる縦穴の光の柱

12時30分エントリー。クロスホール内部へ進むと、太陽が真上に位置するこの時間帯だけに見られる、頭上から迸るほどの光が水深5mから20mのホール全体を突き刺していました。縦穴のブルーと壁面の黒、そして光が織りなす景観は、この瞬間にしか存在しない絶景です。
晴れた日の3本目はクロスホールで決まり、と改めて確信した1本でした。潜り終えたAさんが「洞窟上部から迸るほどの強烈な光のシャワーが素晴らしかった」とおっしゃった言葉が、今日のすべてを表していました。
伊良部島の光系地形スポットの詳細は宮古島ダイビングスポット一覧もぜひご覧ください。
まとめ
【ダブルアーチ】朝9時のどんぴしゃタイミングで穴と太陽が重なる。明暗のコントラストと放射状の光に見惚れた、初めての地形ダイビングに最適な1本
【Zアーチ】5月としては記憶にない水温23℃のサーモクライン、マダラエイ、カメ2個体と予想外の出会いが続いた。地形と大物を同時に楽しめた1本
【クロスホール】12時半、太陽が真上に来る瞬間だけ見られる縦穴の光の柱が炸裂。晴れた日の3本目はここで決まりと確信した1本
Aさん、初めての宮古島の地形ダイビングで「光系地形スポット」3選を体験していただきありがとうございました。「天気がいいと地形の印象がガラッと変わる」という言葉の通り、今日の快晴は3本とも最高の条件を揃えてくれました。またぜひいらしてください。
明日の予告
明日はリピーターKさんが引き続きご参加、アドバンスコースのYさんも合流します。どんなダイビングになるか今から楽しみです。詳しい様子は明日のうみ日記でお届けします。お楽しみに!
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