今日のハイライト
・L字アーチの水深30mで手を伸ばせば触れられる距離に体長1m超えのロウニンアジ2匹が出現。圧倒的な存在感で悠然と泳ぐ姿に、心の中で「でかー!」と叫び続けた。
・5月下旬でまさかの水温22℃。20年以上この海を潜ってきて記憶にない冷たさに、リピーターKさんとワタシが思わず目を合わせた。
・PADIアドバンスドオープンウォーターコースのYさん、全課題を満足に修了。「海っていいですねー。ダイビングはやっぱり楽しい!」という笑顔の一言が、すべてを物語っていた。
梅雨前線が東シナ海上に位置し、太平洋高気圧の縁から湿った南西風が吹き込む、肌がベタつく梅雨時期特有の高湿度の1日。気温30℃まで上がりましたが、海中はそれとは裏腹の冷たさで待ち構えていました。
昨日のZアーチで感じた水温23℃から、今日のL字アーチではさらに下がって22℃。5月下旬にこの水温は、ワタシの20年以上のガイド経験でも記憶にありません。リピーターKさんとファンダイビング、スタッフ池田とアドバンスコース中のYさんの2チームに分かれ、伊良部島エリアへ向かいました。
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海況ログデータ
・天候:晴れ
・気温:30℃
・水温:22〜24℃
・風向:南西 4m/s
・波高:1.5m
・透視度:15m
ダイビングスポット
①牧山展望台下
②L字アーチ
③ワープホール
🤿 ガイドの一言
今日の水温22℃は、正直ガイドとして驚きました。昨日23℃で「記憶にない」と言っていたのに、今日はさらに1℃下がった。これは表層の暖かい水と深層の冷たい水が混ざりきっていない状態で、サーモクラインを越えた瞬間に体感温度が一気に変わります。ゲストの皆さんにはウェットスーツの下にインナーを1枚追加することをお勧めしています。とはいえ、冷たい潮が入ってきているということは、外洋から栄養豊富な水が流れ込んでいるサインでもある。ロウニンアジのような大型回遊魚との遭遇も、こうした潮の動きと無関係ではないとワタシは思っています。
ダイビングレポート
1本目|牧山展望台下 — 沖縄でも珍しいパラオハマサンゴの群生がインリーフに広がる

伊良部島の東側、インリーフに位置する牧山展望台下へ。このスポットの最大の見どころは、水深7〜14mにかけて幅20〜25mほどの範囲で広がるパラオハマサンゴの群生です。沖縄地方全体を見渡しても、これほどの規模で見られる場所はなかなかありません。
アドバンスコース中のYさんは今日初めてパラオハマサンゴを目にし、その特徴的な造形に目をまん丸に見開いて興味深々のご様子でした。サンゴの上を中性浮力を維持しながらゆっくり泳ぐ、穏やかな1本目でした。
2本目|L字アーチ — 水温22℃の衝撃と、1m超えロウニンアジ2匹との至近距離遭遇

2本目からYさんはスタッフ池田チームへ。ワタシはKさんと沖のL字アーチへ向かいました。中層に差し掛かると、水温が24℃から一気に22℃へ急変。昨日のZアーチで感じた冷たさを上回る寒さに背筋が凍り、思わずKさんと目が合いました。ダイブコンピューターで確認し、「22℃……」と、二人で苦笑いするしかありませんでした。
その寒さに震えながら進んでいると、目の前に体長1mを超えるロウニンアジが2匹、悠然と泳いでいました。手を伸ばせば触れられるほどの距離。ロウニンアジ特有の圧倒的な存在感と、こちらを気にする様子もなく悠然と泳ぐ姿に、心の中で「でかー!」と叫び続けていました。
水深30mでの減圧不要限界とガス消費量のことが頭にちらつき、後ろ髪を引かれる思いでその場を離れましたが、それ以上に今日のメインはこの出会いでした。

その後、起伏に富んだL字アーチの穴の造形を水底際からご案内。この位置から見るL字アーチがワタシは一番好きで、穴の全景がダイナミックに広がります。ロウニンアジと大物遭遇の興奮が冷めやらないまま、地形の造形美まで楽しめた充実の1本でした。
3本目|ワープホール — ハタンポの群れがライト光に弾け飛ぶ。魚の「距離センサー」の謎

伊良部島最長クラスのケーブ「ワープホール」へ。今日は洞窟内部のアカマツカサがいつもより少ない印象でしたが、出口付近にミナミハタンポとリュウキュウハタンポが群れており、水中ライトを当てると一斉に弾け飛ぶように泳ぎ回りました。
個々の間隔がほぼゼロに近い密集状態で、あれだけの速さで動いているのに、魚同士がぶつかる場面を一度も見たことがない。一体どんなメカニズムで距離感を測っているのか、ふと気になってしまいました。調べた結果はまた「うみ日記」でご報告します。お楽しみに。

スタッフ池田チームのYさん、本日ですべての課題を満足に修了されました。オープンウォーターコース以来久しぶりのダイビングで昨日は戸惑う場面もありましたが、今日は中性浮力もしっかりキープされ、アイコンタクトも合い、見違えるほど上達されていました。「海っていいですねー。ダイビングはやっぱり楽しい!!」というその笑顔と言葉が、何より印象的でした。Yさん、アドバンス取得おめでとうございます。
アドバンスコース取得で潜れるスポットが大きく広がります。詳しくはPADIアドバンスドオープンウォーターコースをご覧ください。
まとめ
【牧山展望台下】沖縄でも珍しいパラオハマサンゴが水深7〜14mに群生。インリーフの穏やかな1本目でコンディションを整えた
【L字アーチ】水温22℃の衝撃とともに、体長1m超えのロウニンアジ2匹が至近距離に出現。大物の圧倒的な存在感と地形の造形美を同時に味わった1本
【ワープホール】ハタンポの群れがライト光に弾け飛ぶ洞窟探検。密集した魚の群れが互いにぶつからない謎のメカニズムに思いを馳せた1本
Kさん、2日間ありがとうございました。7月の再訪時には水温27℃台が確実に待っています。あの水温22℃の寒さが嘘のような温かい海で、地形三昧しましょう。お待ちしています。
明日の予告
明日はアドバンスを取得したばかりのYさんに他のゲストの皆さんも合流し、ファンダイビング。2日間の講習のご褒美として、宮古島のダイナミックな地形をたっぷりご案内します。どんな景色が待っているか、明日のうみ日記もお楽しみに!
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