この記事でわかること
・サプライズホール、白鳥ホールそれぞれの構造、水深、スポット名の由来
・1本のダイビングで2スポットを潜れる4つの条件と最高の光を見る時間帯
・三大地形スポットとは異なる「伊良部島ならではの探検体験」の正体
「サプライズホール」「白鳥ホール」—この2つのスポット名を聞いたことがあるダイバーは、まだ多くないかもしれません。宮古島三大地形スポットほど知名度は高くありませんが、ガイド歴30年の竹内が「あまり有名になっていないけど、本当に素晴らしい」と自信を持っておすすめするスポットです。
しかも、条件が揃えば1本のダイビングで2スポットを同時に体験できる、これは他のスポットにはない特別な体験です。
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サプライズホールとは—「まさかここに」という驚きが名前になったスポット

サプライズホールは伊良部島に位置する、外洋から洞窟を通って島内の水のたまり場へ浮上・潜降できるスポットです。
構造は以下の通りです。水深2〜4mの所に横幅4m×高さ2mの外洋側の開口部があり、奥行き10mの洞窟の先に直径10mほどの水のたまり場があります。最大水深は10m前後。洞窟内部には所々穴が開いており、そこから光が差し込みます。
スポット名の由来
「まさかこんな場所に穴があり、洞窟を進んだ先にダイバーしか知ることのできない秘密基地のような水のたまり場があるその驚き(サプライズ)と、思いがけない体験から名付けられた」とワタシは聞いています。
名前の通り、洞窟の先に突然広がる池に浮上した瞬間の「ここはどこだ?」という感覚は、初めて潜るゲストが必ずと言っていいほど口にする体験です。
ただし、このスポットには特殊な条件があります。外洋側の開口部へ向かう道中、水深2mほどの浅瀬を約10m移動する必要があります。干潮時は水位が低く泳ぐことが困難になるため、満潮時前後のタイミングを見計らって潜ります。
白鳥ホールとは—伊良部島北側の崖を貫く洞窟

白鳥ホールは、伊良部島の北側にある「白鳥崎」と呼ばれる崖際に位置するスポットです。地域名である「白鳥」と「洞窟(ホール)」を組み合わせた名前で、この崖を貫くように全長10mほどの洞窟があります。
出入口は水深2mで横幅2m×高さ80cmとやや手狭ですが、内部は高さ3m×幅2.5mのこじんまりとした空間(ホール)になっています。最大水深は10m前後。
手狭な出入口をくぐり抜けた先に広がる空間、そしてその空間に降り注ぐ光—この「小さな穴から大きな光へ」のギャップが白鳥ホールの最大の見どころです。
サプライズホールとの距離は約50m。この近さが、1本のダイビングで2スポットを体験できる理由です。
2スポットを同じダイビングで潜るための4つの条件
サプライズホールと白鳥ホールを1本のダイビングでセットでご案内するためには、以下の4つの条件が同時に揃う必要があります。
①満潮時前後の水位が高い状態
サプライズホールへの道中は浅瀬の移動があるため、干潮では水位が低く移動が困難です。満潮のタイミングに合わせてスケジュールを組みます。
②日差しがあること
両スポットとも洞窟内部に所々穴があり、光の差し込みがあるかどうかで印象が大きく変わります。晴天時の太陽光が洞窟内部の黒と作り出すコントラストは、曇りや雨の日とはまったく別の景色になります。
③午前11時〜13時の時間帯
太陽が真上から差し込む時間帯に潜ることで、洞窟内に帯状の光が直接降り注ぎます。この光がサプライズホール・白鳥ホール両方の造形美を最大限に引き出します。2ダイブ目または3ダイブ目にスケジュールを組むのが最適です。
④うねりがないこと
どちらのスポットも崖際に位置し水深が浅いため、うねりがあると移動中や洞窟内で身体が揺れ、岩肌に接触するリスクが生じます。うねりがある日は安全上ご案内できません。
この4条件が揃わない場合は、どちらか一方のみのご案内になることもあります。また、両スポットは釣り場としても利用されており、どんなにコンディションが良くても釣り人がいる際はトラブル回避のために別のスポットへご案内します。
潜れるタイミングの幅が狭いからこそ、条件が揃った日の体験は格別です。
三大地形スポットとは異なる「伊良部島ならではの体験」

三大地形スポット(アントニガウディ・魔王の宮殿・通り池)の魅力は、そのダイナミックさと壮大な規模です。一方、サプライズホールと白鳥ホールが与える体験は、また違う種類の感動です。
サプライズホールでは、外洋から洞窟を通って島の内部にある池に浮上するという体験があります。これは「地形の宮古島ダイビングならでは」の体験のひとつです。水底から帯状の光が差し込む中、池に浮上して周りを見渡したとき、ここがどこなのかわからなくなるような不思議な感覚が生まれます。
白鳥ホールでは、手狭な出入口をくぐり抜けた先に広がるホールと光が待っています。身体を水平にして進む洞窟体験と、そこに降り注ぐ光のコントラストが探検気分を高めます。
この2スポットをひとつのダイビングで体験することで、単独では得られない「連続した探検の物語」が生まれます。OWライセンスの推奨深度内(最大水深10m前後)で初心者からご案内できる点も、このセットの大きな魅力のひとつです。
リピーターのAさんはこう言っていただきました。「探検気分満載で、しかもブリーフィングでイメージした映像を超えるほどの光が流れ落ちてくるような景色に呆然とした!」と。
宮古島ダイビングスポット一覧では伊良部島エリアの他のスポットもご確認いただけます。また伊良部島エリアを中心とした地形スポットの多様性については宮古島地形ダイビング完全ガイドもあわせてご覧ください。
サプライズホール・白鳥ホールでよくある質問(FAQ)
Q. OWライセンスを取ったばかりでも潜れますか?
A. 最大水深10m前後とOWライセンスの推奨深度内ですが、洞窟内での移動があるため当日の状態を確認した上でご案内します。初心者の方にも楽しんでいただけるスポットです。
Q. 必ず2スポットセットで潜れますか?
A. 4つの条件(満潮・晴天・午前11〜13時・うねりなし)が揃った場合のみセットでご案内できます。条件が揃わない場合はどちらか一方のみ、または別スポットへご案内します。
Q. 年間を通じて潜れますか?
A. 伊良部島エリアは通年潜れますが、このスポットは満潮のタイミングや天候・うねりの条件が重なる必要があるため、ご案内できる機会は限られます。シーズン別宮古島の見所もご参考ください。
Q. 閉所恐怖症でも大丈夫ですか?
A. 白鳥ホールの出入口は横幅2m×高さ80cmとやや手狭です。閉所が苦手な方は事前にお伝えください。サプライズホールの開口部は横幅4m×高さ2mとより広いため、こちらのみのご案内にすることも可能です。
Q. 水中ライトは必要ですか? A. 洞窟内は所々穴から光が入るため完全な暗闇にはなりませんが、ライトがあると造形美をより鮮明に楽しめます。サンアイランドでは水中ライトのレンタルにも対応していますので、事前にご相談ください。
まとめ
【2スポットの特徴】サプライズホールは外洋から洞窟を通って島内の池に浮上できる探検系スポット。白鳥ホールは崖を貫く洞窟と帯状の光が見どころ。約50mの距離で隣接しており、条件が揃えば1本のダイビングでセット体験が可能です。
【4つの条件】満潮前後・晴天・午前11〜13時・うねりなし。この4条件が揃ったときだけ最高のコンディションで潜れます。潜れるタイミングが限られるからこそ、その日の体験は格別です。
【三大地形との違い】壮大な規模とダイナミックさが三大地形の魅力とすれば、この2スポットは探検気分と帯状の光が生み出す「秘密基地のような体験」が魅力です。OW推奨深度内で初心者から楽しめます。
🤿 ガイドの一言
このスポットは、あまり有名になっていません。でも、条件が揃ったときの造形と光は、ほんとうに素晴らしい。「こんな場所があったのか」という驚きが名前になったスポットに、ワタシ自身が毎回案内するたびに驚かされています。潜れるタイミングが限られているからこそ、その日のコンディションが合ったときには迷わずご案内します。宮古島の地形は、三大スポットだけじゃないんです。
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