この記事でわかること
・伊良部島エリアの3つのゾーンと代表スポットの特徴・水深・難易度
・下地島エリアとの決定的な違い—「地形一辺倒」ではない多様な体験
・伊良部島エリアが潜れるシーズンと、その理由
「宮古島といえば地形ダイビング、地形といえば下地島」—そう思っているダイバーの方に、もうひとつの宮古島の顔をお伝えしたいと思います。
伊良部島エリアは、下地島エリアとわずか30〜40mの水路で隔てられた、全く異なる体験が待つダイビングエリアです。地形あり、沈船あり、サンゴと魚影の豊かさあり、1日3本で毎回異なるテーマのダイビングが楽しめるエリアです。ガイド歴30年の竹内が、伊良部島エリアの全貌をお伝えします。
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伊良部島エリアの全体像—3つのゾーンで構成される多彩な海
伊良部島のダイビングスポットは全18カ所。島の東から北西にかけて幅15kmほどの範囲に点在し、大きく3つのエリアに分かれています。
①伊良部島東エリア(水深3〜18m) 代表スポットは沈船・牧山展望台下。比較的水深が浅く、沈船という他のエリアにはない特別な体験ができます。
②サバ沖エリア(水深5〜15m) 代表スポットはツインホール(青の洞窟)・サバ沖アウトリーフ。サンゴの群生と魚影の豊かさが特徴の明るいエリアです。
③白鳥リーフエリア(水深5〜32m) 地形スポットが主に集中するエリアです。ダブルアーチ・L字アーチ・クロスホールなどの地形スポットが点在し、水深も最大32mとバリエーション豊富です。
下地島エリアとの決定的な違い
伊良部島と下地島はわずか30〜40mの水路で分かれており、遠目ではひとつの島のように見えます。しかし、ダイビングスポットの性質は大きく異なります。
主な魅力の違い:下地島がダイナミックな「地形メイン」なのに対し、伊良部島は「地形・沈船・サンゴ・フィッシュウォッチング」と多彩です。
水中景観の違い:下地島は水底の形状や規模のバリエベーションが豊富。一方、伊良部島は「圧倒的な魚影の濃さ」が特徴で、カラフルな魚の群れが広がります。
見られる生物の違い:下地島は地形で身を潜める生物が多いのに対し、伊良部島はアカネハナゴイの群れやマクロ系の底生物が比較的多く見られます。
ベストシーズンの違い:下地島は「秋〜春先(9月末〜4月中旬)」がメイン、伊良部島は「初夏〜夏季(5月中旬〜9月下旬)」が旬となります。
下地島エリアと比べると、伊良部島エリアの方が圧倒的に魚の数が多いのが特徴です。
宮古島・伊良部島エリアの代表ダイビングスポット3選
L字アーチ—宮古島・伊良部島最大級の幻想的なアーチ

伊良部島最大級の直径15m強のアーチが見どころのスポットです。水深32mの水底から見上げると、眼下に穴の開口部が2カ所見えます。穴と太陽光が重なるタイミングで潜ると、水深30mの深さにも関わらず眩いきらめきが差し込み、幻想的な造形が広がります。
水深が深いためアドバンスドオープンウォーターダイバー以上が参加の目安になりますが、その分「ここでしか見られない光景」が待っています。
沈船—レジャーダイバーが船内散策できる宮古島唯一のスポット

水深18mの水底に全長30m・横幅4m×高さ3mほどの筒状のカーフェリーが横たわっています。船内散策ができるレジャーダイビングスポットはなかなかありません。OWライセンスの推奨深度内で初心者からご案内できる点も魅力です。
夏場になると船内を埋め尽くすほどのスカシテンジクダイ・キンメモドキが群がり、その光景は圧巻です。沈船ダイビングの様子は過去投稿した初めての沈船&地形ダイビング!伊良部島ならではの体験ができた一日をご覧ください。
サバ沖アウトリーフ—「地形の宮古島」とは別の顔を持つサンゴの楽園

水深5〜12mにテーブル状サンゴが水底を埋め尽くするように群生しており、スズメダイ科・チョウチョウウオ科のカラフルな魚たちが舞います。ヨコシマクロダイ・バラフエダイなど体長70cmを超える魚の群れに遭遇することもあります。
「地形の宮古島ダイビング」のイメージとは全く異なる、鮮やかで明るい「沖縄の海」をイメージするような水中景観が広がります。下地島エリアの地形に毎回感動しているリピーターが、このスポットを初めて潜ったとき「まさかこんな場所があったとは」と驚くことも珍しくありません。
伊良部島エリアのシーズン—下地島と真逆の時期が旬
伊良部島エリアのシーズンは5月中旬〜9月下旬頃です。南東から南西の風が吹くこの時期に、伊良部島が風の盾になりダイビングコンディションが安定します。これは下地島エリアのシーズン(9月末〜4月中旬)とほぼ逆になります。
秋から春先は北風が吹き、島影のエリアが伊良部島から下地島へ変わります。この時期は伊良部島エリアへのダイビングはほぼできません。つまり、夏に宮古島を訪れる方には伊良部島エリアが、秋〜春に訪れる方には下地島エリアがメインになるという、エリアによるシーズンの使い分けが自然に生まれています。
シーズン全体の詳細はシーズン別宮古島の見所もあわせてご覧ください。
「地形の宮古島」だけじゃなかった—リピーターKさんの驚き
秋から春先は下地島エリアの地形ダイビングを目当てに毎回宮古島を訪れるリピーターのKさんが、たまたま7月に来島されたことがありました。その時は伊良部島エリアで3日間潜っていただきました。
最終日にこんな言葉をいただきました。 「地形の宮古島だから、L字アーチやクロスホールはイメージ通りだった。でもまさか魚の鱗のようなテーブルサンゴが水底を覆い、カラフルな魚が舞うスポットや沈船へのダイビングまで体験できるとは思わなかった。下地島に比べて魚の数が圧倒的に多いのにも驚いた。今度は伊良部島が潜れる時期も計画します!」
下地島エリアの地形に魅せられたダイバーほど、伊良部島エリアの多様性に新鮮な驚きを感じていただけます。宮古島ダイビングスポット紹介 では、両エリアのスポット情報をご確認いただけます。
伊良部島ダイビングでよくある質問(FAQ)
Q. 伊良部島エリアは地形ダイビング目的でも楽しめますか?
A. はい。白鳥リーフエリアにはL字アーチ・ダブルアーチ・クロスホールなどの地形スポットが集中しています。ただし下地島エリアほどのダイナミックな規模ではなく、アーチ系を中心とした地形が多くなります。
Q. OWライセンス取得直後でも伊良部島エリアに潜れますか?
A. はい。沈船(水深18m)・サバ沖アウトリーフ(水深5〜12m)などはOWライセンスの推奨深度内です。L字アーチ(最大32m)はアドバンスドオープンウォーターダイバー以上が目安です。
Q. 下地島エリアと伊良部島エリア、どちらがおすすめですか?
A. 来島時期によって自然に決まります。夏(5月中旬〜9月下旬)は伊良部島エリア、秋〜春(9月末〜4月中旬)は下地島エリアがシーズンです。両エリアを体験したい方は複数回の来島をおすすめします。
Q. サバ沖エリアのツインホール(青の洞窟)も潜れますか?
A. はい。ツインホールは体験ダイビングでもご案内できます。詳しくはサンアイランドの体験ダイビングをご覧ください。
Q. 沈船スポットはいつの時期が見ごろですか?
A. 夏場(7〜8月上旬)にスカシテンジクダイが船内を埋め尽くす光景が見られます。ただし伊良部島エリアのシーズン(5月中旬〜9月下旬)全体を通じて潜れます。
まとめ
【3つのゾーン】東エリア(沈船・フィッシュウォッチング)・サバ沖エリア(サンゴ・青の洞窟)・白鳥リーフエリア(地形スポット集中)—18スポットが伊良部島の東から北西にかけて点在しています。
【下地島との違い】下地島が「地形メイン」なのに対し、伊良部島は「地形・沈船・サンゴ・魚影」のバラエティが豊富。魚影の濃さは伊良部島が圧倒的に上です
【シーズン】5月中旬〜9月下旬が伊良部島のシーズン。下地島エリアのシーズンとほぼ逆になるため、夏の宮古島ダイビングは伊良部島エリアがメインになります
【この海の魅力】1本ごとに楽しむテーマが変わる—地形・沈船・サンゴ礁・大物——宮古島の多様な魅力がひとつのエリアに凝縮されています。
🤿 ガイドの一言
下地島の地形ばかりに目が向きがちですが、伊良部島エリアは全く別の宮古島の魅力が詰まっています。「地形だけが宮古島じゃない」ということを、伊良部島で初めて実感される方が多い。サバ沖アウトリーフでサンゴの上をカラフルな魚が舞う景色を見たとき、「これも宮古島なんだ」という驚きと喜びをゲストさんの表情から感じます。宮古島ダイビングの全てを体験したいなら、ぜひ伊良部島エリアにも潜ってみてください。
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(※下地島・伊良部島などエリア別の魅力をまとめています)
■宮古島の地形の魅力をさらに深く知りたい方は【地形ダイビングの魅力とは】もぜひご覧ください。
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