宮古島ダイビングって、ケーブじゃなくカバーンだった!
宮古島にダイビングにお越しになられる皆さんに、今回どんなダイビングをご希望ですか~!? と、質問をすると、大多数の方は
宮古島しかない地形スポットへ潜りたい!!
と、起伏に富むダイナミックな地形がウリなダイビングスポットが点在する宮古島の特徴を表してる結果とも言えます。その数あるダイビングスポットの名前でよく「○○ケーブ」と名付けられてる所がいくつかありますが、実は「ケーブ」ではないんですよー。
じゃ、何なの!?・・・
という事で、今回のコラムは「ケーブ」の定義や宮古島ダイビングスポットの特徴、頭上閉塞環境下ならではの注意をしなかればならない要点、私がオススメスポットなどご紹介したいと思います。
除く頭上閉塞環境を表す上で「ケーブ」「カバーン」「レック」があります。「レック」とは沈船になり、船内散策を行う活動なので、ここでは下記の2つに焦点をあてます。
定義
その1.ケーブ(洞穴)床岩に自然にできた空間や通路で、人間が入るのに十分な大きさある
その2.カバーン(洞窟)
ケーブが2つ以上接続してるもの
※但し、ダイビングでは頭上閉塞環境内にて、光が差し込まない真っ暗な場所が「ケーブ」そして、光や割れ目がある場所を「カバーン」と分けてます。
宮古島ダイビングスポットは、ケーブ or カバーンどっち?
宮古島の地形スポットの頭上閉塞環境は、割れ目や光が差し込むエリアなので、ダイビングスポット名として「ケーブ」と名付けられておりますが「カバーン」となります。
宮古島のケーブスポットは実は【カバーン】だった!!
カバーンダイビングについて
ダイビングスポットによっては割れ目の大きさは異なり、出入りする事が困難なダイビングスポットもあるので、カバーン環境でのダイビングをする際の装備や問題点や知識は認識しておく事が重要です。
1.水中ライトの携行・使い方
割れ目から光が入るエリアではありますが、オープンウォーターエリアに比べ暗く視野の確保をする上で必要器材となります。絶対に水中ライト携行せずにカバーンエリアには入らないでください。
水中ライトの使い方
・カバーンエリアに入る前に電源はONにし、カバーンエリアから出てくるまでOFFにしない
・ライトをバディーの顔などにあてない
・OKの合図は、ライト面を水底に向けゆっくり円を描く又はライトを胸元にあてそこにハンドシグナルでOKをかざす
・バディの注意を引くときは、ライトを上下にゆっくり動かす
・何か変だ、トラブル等、緊急を要すものは、ライトを上下に素早く動かす
2.ガス管理
ナイトダイビングでも同じ事が言えますが視界不良でのダイビングの際、一般的に無意識に呼吸は浅く早くなる傾向があり、カバーン環境下で息苦しくなった際は、まず泳ぐのを止め意識をしてゆっくり大きく深呼吸を繰り返し、呼吸が整ったのち活動を再開。
頭上閉塞環境下である事を忘れずに、定期的にシリンダーのガス圧を確認。残圧計は蓄光になっており、残圧計の面にライトを1~2秒ほど照らした後にライトを離すと残圧計の文字が浮き上がります。
くれぐれもガス切れをおこなさいよう残圧計をチェックしてくださいね。
3.浮力調整、姿勢、フィンキック
・中性浮力を維持できないと、壁面に身体をぶつけたりするので、適切な浮力調整は重要です。
・手狭なところを泳ぐ際に、頭やレギュレーター・シリンダーをぶつける可能性もあります。ライトで進むべき方向を照らし、辺りを確認してください。
・水底付近を泳ぐ際に、フィンキックで浮遊物を巻き上げ視界不良の原因にもなります。フィンをバタバタ動かさないよう注意しましょう。
カバーンダイビングは、頭上閉塞環境のダイビングになり、何かあっても水面に直浮上できませんから、何より潜る前のガイドによるダイビングスポットの説明(ブリーフィング)を聞き、スポットの形状や注意点、見所を確認する事が重要です。
ちゃんとした知識や装備・スキルを維持して、宮古島ダイビングの特徴でもあるカバーンダイビングをお楽しみください。
わたし(たけ)の宮古島のカバーンスポット!!
「中の島チャネル」
晴れている日の午前中は、このように頭上から神々しい光のカーテンが見られます。メインのカバーンエリアは、全長約30mほどあり、進むべく方向だけ見るのではなく立ち止まり、見上げたり、振り返ったりと、視線をかえることによりクレパスの造形の印象がガラッとかわります。
最大水深14mと、宮古島ダイビングスポットの中では水深が浅く、初心者から安心して潜ることができますよ。
「魔王の宮殿」
宮古島三大地形スポットの一つ。リピーターのみなさん人気NO.1のこのスポット。メインの縦穴からスポットライトが印象的。
そして、こちらもまたいいんですよー。
メインへゆく際に通るホール。現地ガイド達はここを「エントランス」とも呼んでおります。
「マリンレイク」
外洋か島の中にある汽水の池に浮上・潜降する宮古島ダイビングならではのスポットの一つ。全長約30mほどの薄暗いカバーンエリアには、アカマツカサの群れがあちらこちらでみられる。
池の水底から見上げた明暗のコントラストも最高ですよー。
宮古島ダイビングの最大の特徴とも言えるダイナミックカバーンエリア、ちゃんとした知識や装備を携行し安全で楽しいダイビングをしてくださいね。
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投稿者:たけ
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