クマノミとの遊び方
温かい沖縄の海でイソギンチャクを住処にする【クマノミ】は、カラフルな魚たちの中でも一際目をひきます。
体色がオレンジ色で、つぶらな瞳がクリクリっとして、愛嬌あるその姿は、まさにダイバーのアイドルとも呼べるかもしれません。
ブルーフィルター下の水中世界では、クマノミのカラーは非常に目立ち、水中写真の被写体としても人気があり活躍してくれてます。
今回のコラムは、まさにこの【クマノミ】に焦点をあて、かわいい・キレイだけで終わるのではなく【クマノミ】達のことを少し理解することでより身近に感じたり、論点が変わることにより新たな発見や驚きがあるかもしれません。
えっ、そんなこと知らなかった!?
なんて、目からウロコなこと、再発見や今まで何気なく見ていたクマノミの認識があるかもしれませんよー。
ではでは、クマノミワールドへお付き合いください。
a.そもそもクマノミってなに!?
学術的に言うと、クマノミは沖縄地方の海で広く見られる色彩に富んだデバスズメダイ・ネッタイスズメダイ・アサドスズメダイなどのスズメダイ科の魚なんです。
世界で見られるクマノミは28種。
そのうち日本で見られるクマノミは【クマノミ】【ハマクマノミ】【ハナビラクマノミ】【セジロクマノミ】【カクレクマノミ】【トウアカクマノミ】の計6種。
宮古島ダイビングスポット・ポイントでは【トウアカクマノミ】以外5種は見ることができますよ。
では、クマノミのこと、もう少し知ってゆきましょう!!
b.クマノミの生態
通常スズメダイ科の魚たちは、身体が小さく捕食対象から身を守る手段として集団行動、そしてサンゴを住処にし外敵がやってきたらサンゴの隙間に身を潜めます。
では、クマノミは!?
水中で皆さんご覧いただいてるからご存知だと思いますが、イソギンチャクを住処にしてます。
なぜイソギンチャクを住処にしているかというのは、いくつか説がありますが、まずイソギンチャクの先端には【刺胞】の中に毒針があり、イソギンチャクに触れることにより自動でこの【刺胞毒】が発射されるとのこと。
当然、刺されるのが嫌な魚たちはイソギンチャクに近づかなくなる。
そこで疑問が
そう、クマノミは【刺胞毒】に刺されても大丈夫なの?
聞く所によると、クマノミの体表からヌルヌルした体液を出して【刺胞毒】が刺さるのを防いでるらしいです。
生きる為の知恵や進化なんだろうねー。
クマノミがイソギンチャクの利点を利用し生活をしてる。これを
片利共生
と、いいます。
クマノミは産卵もイソギンチャクを上手く利用しています。
卵は、捕食対象にされやすいのですが、クマノミはイソギンチャクが覆う岩肌に卵を産み付け、イソギンチャクが卵が露出するのをブロックするんです。
まぁ、ほんと賢いというか、したたかなクマノミたちですねぇー。
子供のようで実は子供でない事実
春から初夏、イソギンチャクを見ると、大中小のクマノミの姿を見かけます。
一見、このクマノミ達、親子!?と思う方も多いと思いますが
実は違うんです!!
クマノミは、羽化した時は非常に小さいプランクトンのような大きさ。
稚魚たちは集団で水中から水面に集まり集団で行動し、波や流れに身を任せしばし時間を過ごします。
そして、イソギンチャクが発するフェロモンに誘引され稚魚達は、あちらこちらのイソギンチャクへ移動するらしいのです。
なので、実は複数いるクマノミ達は、親子ではないんです。
性が変わる不思議さ
一つのイソギンチャクの中で一番影響力がある個体が大きなメス、2番目に大きいのがオス。
稚魚は、性別を持たない未成熟魚。
なんらかの原因で、メス・又はオスが居なくなると、クマノミは性別が変わるんです。
メスが居なくなった場合→オスがメスになり、稚魚の中の1匹がオスに変化。
オスが居なくなった場合→稚魚の中の1引きがオスに変化。
クマノミ社会もいろいろあるんですねぇー。
c.クマノミの観察
環境にダメージを与えず、浮力調整をして!!
水底にイソギンチャクと一緒に住むクマノミ。
じっくり見たり、写真を撮ったりする際に幾つか配慮が必要になります。
それは・・・
1.触るのは岩、若しくは死サンゴのみ
水底にはサンゴをはじめ様々な生物がいます。
それらを手で触ったり、フィンキックをした際に接触しないようにしましょう。
2.イソギンチャクやクマノミを触らない、威嚇しない
クマノミも突然、自分より大きなものが目の前に出てきたらビックリすると思います。
本能的に威嚇してきたりしますが、それらを理解した上で、出来る限り驚かせないで近づいてみてください。
3.身体を水底に着底
じっくり見るときには、水底に着底にあまりクマノミに刺激を与えることなく動かず観察しましょう。
4.オクトパスや残圧計のホースをブラブラさせない
オクトパスや残圧計が水底に住む動生物に接触するのを避けましょう。
私たちダイバー本位で考えるのではなく、限りある水中の資源や環境に配慮し、水中世界を楽しみましょう。
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投稿者:たけ
2018/05/19 | うみコラム , フィッシュウオッチング, 宮古島ダイビング
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